Makeのメールフック機能の紹介と具体的な設定手順

Makeのメールフック機能の紹介と具体的な設定手順

Makeのメールフック機能を使用して、メール内容から必要な情報を抽出する方法について紹介します。

メールフックトリガーについて

Makeのメールフックトリガーは、メール受信をトリガーとしてMakeのフローを実行できるトリガー機能です。「メールアドレスにメールが届いたら、自動的に何か処理を開始する」というフローを構築できます。

トリガー専用

メールフックは、シナリオを開始するためのトリガーとしてのみ使用できます。

専用メールアドレスが発行される

メールフックを設定すると専用メールアドレスが発行されます。このメールアドレスにメールが受信されると、トリガーが発火し、フローが実行されます。

メールの内容へアクセス可能

受信したメールの件名、本文、送信者、受信者、添付ファイルなどの情報に、後続のモジュールからアクセスできます。

無料で使える

かなり便利な機能ですが、無料で使えます!

活用シーン

  • 特定のキーワードが含まれるメールをSlackに通知する
  • 添付ファイルをクラウドストレージに保存する
  • メールから情報を抽出してkintoneに入力する
  • 顧客からの問い合わせメールをチケット管理システムに登録する

具体的な設定手順

メールフックトリガーの設定手順について紹介します。

メールフックトリガーの設定

シナリオ作成画面を開き、「webhook」を入力してモジュールを検索します。
Webhooks」のモジュールをクリックします。

Custom mailhook」のトリガーをクリックします。

続いて、「Create a webhook」をクリックします。

任意のWebhook名を入力し、「Save」ボタンをクリックします。

メールフックトリガーが作成され、専用のメールアドレスが発行されます。
このメールアドレスにメールを送信することで、このフローを実行できます。

実行テスト

実際にメールを送信してみます。

画面左下の「Run Once」をクリックし、フローを待機状態にします。

先ほどのメールアドレスに、実際にメールを送信してみます。
今回は以下のようなメールを送信します。

Make側でメールを受信するとトリガーが実行されます。
OUTPUTを確認すると、メールの内容が受け取れていることが確認できます。

メールの内容を取得する方法

メールトリガーで取得したメールの内容を上手に抽出すると、後続のモジュールで便利に使用できます。
ここでは、正規表現を使用して、メール本文から会社名を抽出する方法について紹介します。

Text Parser」モジュールの「Match pattern」アクションを使用します。
以下の画像のように、【会社名】:\n(.+)と入力します。
※ChatGPTやGeminiに抽出データのサンプルと抽出したい部分を送信すると、正規表現のサンプルを作成してくれますので、正規表現が得意でない方はAIに頼ってみても良いと思います。

アクションの設定を下にスクロールし、”Text”にメールフックトリガーのOUTPUTであるTextを参照します。

改めてメールトリガーをテスト実行します。
(Run Onceで実行待機状態にし、先ほどと同様のメールを送信します。)

結果を確認すると、メール内に記載されている会社名、”株式会社サンプル”が抽出できていることが確認できます。

まとめ

メール受信をトリガーとしてMakeのフローを実行できる『メールフックトリガー』について解説しました。
例えばメーラ側で、”お客様からのお問い合わせメールを受信した際に、Makeのメールアドレスにメールを転送する”という設定を行うと、特定のメールを受信した際にのみ、Makeのフローを実行できます。
また、今回紹介したデータ抽出を活用し、kintoneやNotionにお問い合わせデータを自動登録する事もできます。
お問い合わせフォーム → Notion or kintone のような連携も簡単に構築できますので、お問い合わせデータの連携や管理などにも活用できますね。

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