中小企業に人気のiPaaS 3製品を比較。Make,Zapier,Yoomの特徴と料金・サポートについて

中小企業に人気のiPaaS 3製品を比較。Make,Zapier,Yoomの特徴と料金・サポートについて

iPaaSとは

 iPaaS(Integration Platform as a Service)は、異なるシステムやアプリケーションを統合し、データやプロセスのやり取りをスムーズにするためのクラウドベースのプラットフォームです。
 たとえば、CRM、ERP、会計ソフトウェアなどのデータ連携させ、一連の業務フローを自動化できます。データの連携は各SaaSの持つAPIを利用して行われるため、リアルタイムかつ安定したデータ連携が可能です。
 また、iPaaSは基本的にクラウドベースであるため、利用規模に合わせてスケールアップやスケールダウンが柔軟に行えます。

各サービスの特徴

今回は日本で人気のある3つのiPaaSについて比較を行っていきたいと思います。

Make(旧 Integromat)

柔軟なワークフローや、さまざまなアプリケーション間の統合に強い
Makeはビジュアルフローエディターを使用して、モジュール同士を繋げる事でワークフローを構築します。
視覚的にフローを構築できるため、使いやすく、プログラミング知識がなくても複雑な自動化が可能です。
https://www.make.com/en
Makeの製品サイトイメージ

Zapier

シンプルな自動化ワークフローを簡単に構築できる
Zapierは上から下に順に実行されるシンプルなフローを構築できます。
直感的でわかりやすく、簡単なフローの自動化に適しています。
ビジネスで使用される様々なSaaSに連携していることで採用率が高く、日本でも一定の人気があります。
https://zapier.com/
Zapierの製品サイトイメージ

Yoom

日本語対応のiPaaS。国内のSaaSに順次対応中
比較的新しいiPaaSで、日本市場を中心に開発されています。
サポートも日本語で受けられるため、国内で人気が広がりつつあります。
https://lp.yoom.fun/
Yoomの製品サイトイメージ

料金とサポートについて

Make

・無料プランあり。月に1,000回のモジュール実行が可能。
・有料プランは$9/月から。
・ヘルプドキュメントやオンラインコミュニティが充実しており、疑問解決がしやすい。
・AIを活用したサポートチャットが優秀で、問題解決がしやすい。
・サポート対応は、基本的に英語。

Zapier

・無料プランあり。月に100タスクまで実行可能。
・有料プランは$20/月から。
・チュートリアルが提供されており、初心者でもスムーズに使える。
・チャットやメールでのサポートも利用可能。基本的に英語。

Yoom

・無料プランあり。月に100タスクまで実行可能。
・有料プランは9600円/月から。
・日本語のサポートが受けられる。

比較表

Make Zapier Yoom
無料プラン
有料プラン $9/月~ $20/月~ 9600円/月~
自動化可能範囲 シンプル~複雑なフローまで シンプルなフロー シンプルなフロー
サポート ・コミュニティ
・AIチャットが優秀(日本語質問可)
・チャット
・メール
・メール
日本語対応
対応アプリケーション数 1400以上 5000以上 200以上

まとめ

 今回はスモールスタートできる3つのiPaaSをご紹介しました。Makeはサポートはコミュニティに頼る必要がありますが、活用が進んできた際に複雑なフローを構築できる点と価格面で非常に優れています。最近追加されたAIチャットは作成中のシナリオを読み込んだ上で精度の高い解答を得られるため、チャットだけで問題解決に至るケースが多いです。
 Zapierは様々なビジネス向けSaaSと連携できるため、ハマりやすい企業が多いのではないでしょうか。Yoomは日本語のサポートが受けれる点が魅力的ですが、連携サービスが少なくまだまだ発展途上という段階だと思います。iPaaSを選定する場合は、まず、自社で使用しているサービスが対応しているかが重要になります。その後、実際にフリープランを試してみる事で自身で開発ができそうか、サポートが必要かを判断してみてください。予算や具体的な用途に応じて、それぞれのサービスを試してみることをお勧めします。

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