「毎日SNSを更新したいけれど、時間が取れない」
──そんな悩みを抱えていた株式会社Z・S(デザイン系の小規模事業者)。
同社は、Notionで投稿ネタを管理し、MakeでInstagramに自動投稿する仕組みを構築。
毎朝1回、自動的に投稿が行われるようにした結果、SNS運用にかかる手間をほぼゼロにできました。
この記事では、その具体的な仕組みと導入効果をご紹介します。
背景と課題
SNSを通じた情報発信は、今や集客やブランディングに欠かせません。
しかし、株式会社Z・Sでは次のような課題がありました。
- 投稿内容をNotionで管理していたが、「コピペ投稿」に時間がかかる
- 投稿し忘れや日付ミスが発生
- 動画や画像付き投稿のアップロード作業が手間
結果として、週3回の更新目標が維持できない状態に。
「仕組み化できないか?」と検討を始めました。
自動化の概要
選ばれたのは、MakeによるInstagram自動投稿フローです。
Notionに投稿内容をまとめておき、Makeが毎日1回チェックし、未投稿のものをInstagramに投稿します。
使用ツール
| カテゴリ | ツール名 | 用途 |
|---|---|---|
| iPaaS | Make | 投稿自動化の制御・スケジューリング |
| データ管理 | Notion | 投稿内容(キャプション・動画・画像・日付)の管理 |
| SNS | 自動投稿の実行先 |
自動化フローの詳細
Step 1:スケジュール実行
Makeが毎日朝9時に自動実行。
Notionの「SNS投稿管理データベース」を取得し、当日分の投稿を確認します。
Step 2:投稿データの抽出
Notionデータベースの中から、
「投稿日」が今日
「投稿済みフラグ」が未チェック
のレコードを抽出。
Step 3:動画/画像とキャプションを取得
該当レコードから画像または動画のURLとキャプションのテキストを取得します。
Step 4:Instagramへ自動投稿
MakeがInstagramビジネスアカウントに接続し、自動投稿します。
Step 5:投稿済みフラグ更新
投稿が成功したら、Notionの該当レコードに「投稿済み✅」を自動で更新。
二重投稿を防ぎます。
連携イメージ図
導入効果
| 指標 | Before | After | 改善率 |
|---|---|---|---|
| 投稿作業時間 | 約30分/回 | 0分(完全自動) | 100%削減 |
| 投稿忘れ | 週1回程度 | 0回 | 解消 |
| 投稿頻度 | 週2〜3回 | 毎日投稿 | 継続率100% |
Makeが自動でやってくれるので、安心して他の業務に集中できます。」
— 株式会社Z・S SNS担当者 山下様
導入時の工夫・ポイント
- Notionのデータ構造を整理し、「キャプション」「動画/画像」「投稿日」「投稿済み」の4項目を統一
- Makeのスケジュール機能を使って、毎朝自動でフローを実行
- 投稿失敗時のリトライ通知をSlackへ送信する仕組みも追加
これにより、投稿漏れやエラーが発生してもすぐ対応できるようになりました。
今後の展開
今後は、Instagram以外にもFacebookやX(旧Twitter)への同時投稿を計画中。
また、Notionの「投稿ネタ」ページを生成AIと連携させ、投稿案の自動生成にも挑戦する予定です。
まとめ
課題: SNS投稿が手作業で時間がかかっていた
解決策: Notionに投稿内容をまとめ、Makeで自動取得・投稿
効果: 投稿作業ゼロ・更新頻度向上・運用の安定化
iPaaSツールのMakeを使えば、SNS運用もノーコードで完全自動化できます。
Notionを活用している企業にとって、最小構成で導入できる実用的な仕組みです。
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