リフォーム案件管理におけるkintone×Dropbox連携事例 (iPaaSによるSaaS統合)

リフォーム案件管理におけるkintone×Dropbox連携事例 (iPaaSによるSaaS統合)

不動産やリフォーム業界では、物件や施工写真を管理するためにストレージサービスを導入している会社が多数あります。
Makeを使用したSaaS統合の事例として、運用中のkintoneとDropboxの連携を実現した事例をご紹介します。

導入企業様
株式会社R・S様(社名非公開)
事業内容:外壁・内装リフォーム/リノベーション物件販売
社員数:20名

事例の概要

kintoneで管理している案件情報と現場担当が管理している物件写真を連携し、情報の管理を統合しました。これにより、過去実績の検索が容易になり、営業提案やプロモーションにおける情報取得の効率が飛躍的に改善しました。

導入前の状況 (Before)

社内業務をkintoneを用いてクラウド化しており、お見積りや案件管理といった営業から施工の進捗管理がkintoneで管理されている状況でした。
しかし、施工前・施工中・施工完了後に現場担当が撮影する物件の写真はDropboxで管理されており、kintoneの案件管理とは独立して管理されていました。
Dropboxはkintone導入前から利用しており、現場担当が使い慣れている事やiPhoneからのアップロードが容易な事から当時の運用が残っている状況でした。

問題点

  • 事務担当や現場管理者が状況確認を行う際に物件画像をスムーズに参照できない。
  • 営業が提案の際に、お客様の状況に近い実績を参照したい場合に、検索に時間がかかる。
  • マーケティング/プロモーションに使用する際の物件画像検索に時間がかかる。

改善内容 (iPaaSによるSaaS統合)

kintoneとDropboxの連携を実施。現場担当はこれまで通り、iPhoneからDropboxに物件写真をアップロードする流れを変えず、物件毎に作成されたDropboxのフォルダをkintoneから容易に参照できる仕組みを構築しました。

kintoneからボタン1つでDropboxに案件のフォルダを作成

これまでは、現場担当がDropbox内にお客様名のフォルダを作成し写真をアップロードしていましたが、業務の流れを一部変更していただきました。
案件情報を登録した段階で、事務担当がkintone画面内の「Dropboxにフォルダを作成」ボタンをクリックすると、Dropboxに物件フォルダが自動的に作成される仕組みを構築しました。

※フォルダ名はkintoneに入っているお客様の”顧客コード”-“邸名”の形でファイル名が付けられます。

現場担当は現地に足を運んだ際に、既に作成されているフォルダに撮影した写真をアップロードする流れになります。

kintoneにDropboxへのリンクを自動登録

kintoneからDropboxにフォルダを作成した際に、フォルダのリンク先をkintoneのレコードに登録するようになっています。
これにより、kintoneで案件検索を行った後、Dropbox内の物件フォルダへのアクセスがスムーズになり、事務担当や現場管理者が物件写真を確認したり、営業担当が過去の実績を検索する速度が飛躍的に改善されました。

ランニングコスト

0

リフォーム業界における、iPaaSを用いたSaaS統合の事例を紹介しました。
連携内容はシンプルですが、各業務担当がストレスなく業務をこなせるようになり、業務効率を大きく改善しました。
Makeの無料範囲内で運用が可能でしたので、ランニングコストが発生していない点も魅力的です。

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