X(旧Twitter)を自動化する3つの方法|無料・有料ツールの比較と導入メリットを解説

X(旧Twitter)を自動化する3つの方法|無料・有料ツールの比較と導入メリットを解説

はじめに:X(旧Twitter)の投稿を自動化したい

毎日ポスト内容を考えて、効果の出やすい時間に投稿する。毎日、仕事・家事・育児で忙しい中、継続するとなると大変な作業ですよね。
Xにおけるポストの投稿、リポスト、フォロー、リプライなどの操作は、ツールやスクリプトを活用してある程度自動化することができます。
定期的な情報発信キャンペーンの実施複数アカウントの管理など、手動では手間がかかる作業を自動化することで、Xの運用負担を軽減できます。

本記事では、Xの自動化を検討している方に向けて、Xの自動化に関する基本的な知識から、具体的な方法メリット・デメリット注意点までを詳しく解説します。

最後に、初心者でも無料で簡単に構築できる『今ホットなオススメのX自動化の方法』も記載しておりますので、是非最後までご覧下さい。

Xの自動化でできること

X(旧Twitter)の自動化は、Xが提供するAPIを使用します。APIのプランによって実現可能な範囲が異なります。ここでは、無料APIと有料APIでできることを具体的にご紹介します。

無料APIでできること(Freeプラン)

2025年現在、Xの無料API(Freeプラン)では、以下の機能が利用可能です。

  • 【ツイートの投稿】 月間最大500件1日あたり最大17件までのツイート投稿が可能です。
  • 【ツイートの削除】 自身が投稿したツイートの削除が可能です。
  • 【Xログイン機能】 OAuth認証を用いたログイン機能が利用できます。

有料APIでできること(Basicプラン以上)

有料プランを利用することで、以下のような高度な自動化が可能になります

  • 【大量のツイート投稿と取得】 キャンペーンやニュース配信など、大量の投稿やデータ取得が可能です。
  • 【リアルタイムデータの分析】 ストリーミングAPIを利用して、リアルタイムでのデータ分析が可能です。
  • 【複数アカウントの管理】 複数のアカウントを一元管理し、効率的な運用が可能です。
  • 【高度な分析機能の利用】 フォロワーの属性分析エンゲージメントの測定など、詳細な分析が可能です。

プランによる違い(比較表)

項目 Free Basic Pro Enterprise
月額料金 無料 $200 $5,000 カスタム($42,000〜)
年間料金(割引) $1,800(25%割引) $54,000(10%割引) 応相談
投稿上限(App単位/月) 500件 50,000件 300,000件 50,000,000件以上
投稿上限(User単位/月) 500件 3,000件
読み取り上限(GET/月) 100件 10,000件 1,000,000件 50,000,000件以上
プロジェクト数 1 1 1 制限なし
アプリ数(プロジェクトあたり) 1 2 3 3以上
利用可能なAPIエンドポイント 投稿、メディアアップロード v2エンドポイント v2エンドポイント、検索、フィルターストリーム 全エンドポイント(PowerTrack、Decahose、Engagementなど)
フルアーカイブ検索 × ×
フィルターストリームAPI × ×
Ads APIアクセス
サポート体制 なし なし なし 専任アカウントマネージャー、技術サポート
トップアップ(追加購入) 不可 月2回まで 月2回まで 応相談

Freeプラン: 主に書き込み専用で、読み取り制限が厳しいため、簡単な自動投稿やテスト用途に適しています。
Basicプラン: プロトタイプや趣味レベルの開発向けで、読み取りと書き込みのバランスが取れています。
Proプラン: スタートアップや中規模の商用プロジェクト向けで、大量のデータ取得や高度な分析が可能です。
Enterpriseプラン: 大規模な商用利用や研究機関向けで、カスタマイズされたデータアクセスと専任のサポートが提供されます。

X(旧Twitter)を自動化するメリット

作業時間の大幅な削減

Xを自動化することで、定期的な投稿やリプライ、フォロー管理などの作業を自動で行うことが可能です。これにより、手動での作業時間を大幅に削減し、他の重要な業務に集中できます

投稿の一貫性と定期性の確保

自動投稿機能を利用すれば、事前に設定したスケジュールに従って定期的に投稿を行うことができます。これにより、アカウントのアクティブ性を維持し、フォロワーとのエンゲージメントを高めることが可能です。

マーケティング活動の強化

自動化ツールを活用することで、キャンペーンの実施やプロモーションの展開が容易になります。例えば、特定の条件を満たしたフォロワーに対して自動で特典を提供するなど、効果的なマーケティング活動を展開することが可能です。

これらのメリットを活用することで、X(旧Twitter)の運用をより効率的かつ効果的に行うことができます。次のセクションでは、具体的な自動化の方法について詳しく解説いたします。

X(旧Twitter)を自動化する方法

Xの自動化には、目的や技術レベルに応じてさまざまなアプローチがあります。主な3つの方法を紹介します。

方法1:有料ツールを使用する

有料の自動化ツールは、手軽に導入でき、豊富な機能を備えているため、ビジネス用途や本格的な運用に適しています。

メリットとデメリット

メリット:導入が簡単で、サポート体制が整っている。
デメリット:月額費用が発生し、カスタマイズ性が限定的。

おすすめの有料ツール

Buffer


https://buffer.com/
直感的なUIで予約投稿や分析が可能。複数のSNSアカウントを一元管理できます。

Hootsuite


https://www.hootsuite.com/
チームでのSNS運用に適したツールで、投稿スケジュール管理や分析機能が充実しています。

SocialDog


https://social-dog.net/ja/
日本発のツールで、フォロワー管理やキーワード監視など、細かな機能が特徴です。

製品別比較表
項目 Buffer Hootsuite SocialDog
主な特徴 シンプルなUIで予約投稿に特化 多機能でダッシュボード管理が可能 日本語対応でX(旧Twitter)運用に強み
対応SNS X、Instagram、Facebook、LinkedIn、Pinterest X、Instagram、Facebook、LinkedIn、YouTube、TikTok X、Instagram、Facebook
予約投稿 ○(無制限)
分析機能 基本的な分析機能 詳細な分析とレポート機能 フォロワー分析やハッシュタグ分析
チーム管理 ○(人数制限なし) ○(プランにより異なる) ○(プランにより異なる)
料金プラン 無料プランあり、有料プランは月額$6〜 無料プランなし、有料プランは月額$99〜 無料プランあり、有料プランは月額1,480円〜
日本語対応 ×
サポート体制 メールサポート 24時間体制のサポート(プランによる) 日本語によるサポート
公式サイト https://buffer.com/ https://hootsuite.com/ https://social-dog.net/

方法2:ローコード/ノーコードツールで作成する(無料)

プログラミングの知識がなくても、視覚的な操作で自動化フローを構築できるツールが多数登場しています。
無料で使えるツールも少なくなく、学習コストを抑えつつ、小規模なシステムを構築するのに最適です。

メリットとデメリット

メリット:プログラミング不要で、迅速に自動化フローを構築できる。
デメリット:複雑な処理や高度なカスタマイズには限界がある。

おすすめのツール

Google Apps Script(GAS)


https://script.google.com/home
Google Apps Scriptは、Googleが提供するクラウドベースのスクリプト言語で、Google Workspace(旧G Suite)の各種サービス(スプレッドシート、Gmail、カレンダーなど)を自動化・拡張できます。JavaScriptに似た文法で、初心者でも比較的容易に扱うことができます。Googleアカウントがあれば追加費用なしで利用できます。

Yoom


https://lp.yoom.fun/
Yoomは、日本発のノーコード自動化ツールで、業務プロセスの自動化やデータベース管理を視覚的に構築できます。プログラミング不要で、直感的な操作が特徴です。

ツール別比較表
項目 Google Apps Script(GAS) Yoom(フリープラン)
料金 無料 無料
プログラミング必要性 あり(JavaScriptベース) 不要(ノーコード)
フローボット数 制限なし 最大5個
タスク実行数 制限なし(Googleの使用制限に準ずる) 月100回まで
ステップ数制限 制限なし 1フローボットあたり最大5ステップ
ユーザー数 制限なし 最大3人まで
特徴 高いカスタマイズ性と柔軟性 直感的な操作と迅速な導入
サポート体制 コミュニティベース チャットサポートあり

方法3:自作スクリプトを利用する

プログラミングの知識がある場合、独自のスクリプトを作成して柔軟な自動化が可能です。

メリットとデメリット

メリット:高度なカスタマイズが可能で、特定のニーズに対応できる。
デメリット:開発やメンテナンスに時間と労力が必要。APIの仕様変更に対応する必要がある。

使用例

Python:XのAPIを利用して、投稿やデータ取得を自動化するスクリプトを作成する。

各方法の比較表

方法 コスト 難易度 カスタマイズ性 特徴
有料ツール 中〜高 低〜中 手軽に導入可能で、サポート体制が整っている
ローコード/ノーコードツール 低〜中 低〜中 中〜高 プログラミング不要で、柔軟な自動化が可能
自作スクリプト 高度なカスタマイズが可能だが、技術力が必要

運用上の注意点:X(旧Twitter)の定める禁止事項について

X(旧Twitter)で自動化を行う際には、プラットフォームの利用規約や自動化ルールを遵守することが不可欠です。違反行為はアカウントの制限や凍結の原因となるため、以下のポイントに注意してください。

禁止されている自動化行為

  • 【自動フォロー・フォロー解除】 大量または無差別な自動フォローやフォロー解除は、スパム行為とみなされ、アカウントの制限対象となります。
  • 【自動いいね】 ツイートに対する自動的ないいね操作は禁止されています。
  • 【不特定多数への自動返信】 特定のキーワードを含むツイートに対して、一方的に自動返信を行うことは禁止されています。
  • 【非公式手段による自動化】 Xの公式APIを使用せず、ウェブサイトのスクレイピングやブラウザ操作を自動化する手法は、利用規約違反となります。

運用上の注意点

  • 【APIレート制限の遵守】 APIの利用にはレート制限が設けられており、これを超過すると一時的なアクセス制限がかかる可能性があります。
  • 【ユーザー体験の最適化】 自動化によってユーザーに不快感を与えないよう、適切な頻度と内容での運用を心がけましょう。
  • 【最新のポリシーの確認】 Xの利用規約や自動化ルールは随時更新されるため、定期的に公式サイトで最新情報を確認することが重要です。

Xの自動化を効果的に活用するためには、プラットフォームのルールを正しく理解し、ユーザーとの健全な関係を築くことが不可欠です。適切な運用を心がけ、アカウントの信頼性と安全性を維持しましょう。

最後に:今ホットなオススメのX自動化方法について

Xの自動化について様々な方法をご紹介しましたが、まずはAPI・ツール共に無料範囲内でXの自動化を進めることをおすすめします。

有料ツールは手軽ですが、継続的にランニングコストが発生します。
昨今はノーコードツールと呼ばれる、プログラムの経験がなくても簡単にシステムを実装できるサービスが多数出てきています。
マニュアルに沿って構築すれば30分~1時間でXの自動化を構築できます。

以下の記事では、NotionとGASを使用して(共に無料の範囲で)初心者でも簡単にXのポスト投稿を自動化する方法を解説しています。
マニュアルに沿ってノーコード&コピペで構築できますので、Xの自動化を検討している方は是非チャレンジしてみて下さい。


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