副業を始めた会社員やフリーランス1年目の個人事業主にとって、経理や確定申告の不安は大きな悩みではないでしょうか。
領収書の整理や請求業務に追われ、本業に集中できない…そんな声もよく耳にします。しかし、近年はクラウド会計ソフトを活用したDX(デジタルトランスフォーメーション)が進み、経理作業の業務効率化が飛躍的に図れるようになりました。実は、会計ソフトを導入することで日々の帳簿付けから確定申告書類の作成まで驚くほど簡単になります。本記事では、安さと導入の手軽さに注目し、初心者におすすめの会計ソフト4つ(やよいの白色申告オンライン・やよいの青色申告オンライン・freee・マネーフォワード クラウド確定申告)を比較します。副業・フリーランスの強い味方となる会計ソフト選びの参考にしてください。
やよいの白色申告 オンライン
「やよいの白色申告 オンライン」は、副業や小規模ビジネスの白色申告に特化したクラウド会計ソフトです。
最大の魅力はなんとずっと基本利用料が無料である点でしょう。初期費用も月額料金もかからず永年0円で使えるフリープランが提供されており、帳簿付けから申告書類作成まで主要機能はすべて無料版で利用できます。他社ではせいぜい1ヶ月程度の無料体験が一般的な中、やよい白色は永久無料というのは破格です。

やよいの白色申告オンライン
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無料プランはサポートが付かないものの、画面レイアウトが白色申告に必要な機能だけに絞られており初心者にもシンプルで分かりやすい設計です。専門用語を極力使わず画面もゴチャつかないデザインのため、簿記知識がなくても直感的に操作できます。
実際、「簿記を知らない初心者でも簡単に確定申告できた」「スマホだけで入力が完結した」といった声もあり、スマホアプリ対応でスキマ時間に記帳できる点も好評です。
機能面では、日々の取引入力をガイドに沿って行えば自動で帳簿が作成され、確定申告書類もワンクリックで出力可能です。
請求書発行については、弥生が提供するクラウド請求書サービス「Misoca(ミソカ)」と連携可能で、Misocaで作成した請求書データを自動取込して仕訳まで自動化できます。これにより請求業務と会計ソフトがシームレスにつながり、二重入力の手間も省けます。もちろんe-Taxによる電子申告にも対応しており、紙での提出作業も大幅に簡素化できます。
白色申告に必要な機能が一通り揃ったうえ費用ゼロなので、「とにかく安く始めたい」「まずはお試しで使ってみたい」という副業初心者にはうってつけです。
- ✔️白色申告に特化したシンプル設計で、簿記知識がなくても使いやすいインターフェース。
- ✔️銀行明細・クレジットカードなどからの 自動仕訳機能あり(取込・AI仕訳)。
- ✔️入力した取引が確定申告書に 自動で反映されるので手間が小さい。
- ✔️e-Tax(電子申告)対応で税務署に行かずに申告可能。
- ✔️青色申告より機能がシンプル → 初めての確定申告や副業で十分な内容。
やよいの青色申告 オンライン
「やよいの青色申告 オンライン」は、青色申告向けのクラウド会計ソフトです。老舗の弥生ブランドが提供する安心感もあり、確定申告ソフト市場シェアNo.1(利用者の“2人に1人”が使用)とも言われる定番ソフトです。
青色申告は65万円控除を受けられる反面、帳簿作成が複雑になりますが、本ソフトを使えば初心者でもスムーズに対応できます。例えば、「かんたん取引入力」という機能では取引内容を選ぶだけで仕訳が自動生成されるため、借方貸方が分からなくても正確に記帳可能です。
銀行明細の自動取り込みやAIによる勘定科目候補提示など、自動仕訳機能も充実しており日々の入力負担を大きく減らせます。これらのデータ連携を活用すれば、手入力ミスが減り大幅な業務効率化につながるでしょう。

やよいの青色申告オンライン
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料金面でも初心者に優しく、現在キャンペーンにより初年度無料で利用できます。
(※青色申告用のセルフプランの場合)。2年目以降は年額約12,980円(税込)ですが、月あたりに換算すれば1,000円程度とコストパフォーマンス良好です。機能は有料プランでも無料プランでも全て共通で使えるため、青色申告に必要な決算書類や申告書Bの作成、e-Tax送信まで問題なく対応できます。
やよいの強みは何といっても手厚いサポート体制です。業界最大規模となる700席のサポートセンターを構えており、電話・メール・チャット・画面共有による質問対応が受けられます(※サポート対応はベーシックプラン以上)。

初心者が初めての確定申告でつまずいても、画面をオペレーターと共有しながら適切なアドバイスをもらえるので安心です。弥生調べでは利用者の94%がサポートに満足と回答しており、困ったときにすぐ相談できる信頼感は大きな魅力でしょう。加えて前述のMisoca連携も利用可能なので、青色申告ソフトでありながら請求書発行や売上管理もDX化できます。青色申告に挑戦したい副業・フリーランスの方には、コスト面とサポート面のバランスが取れた有力候補です。
- ✔️帳簿付け〜青色申告決算書・確定申告書まで 一連の流れを完結。
- ✔️銀行・カード明細などの 自動取り込み・自動仕訳に対応。
- ✔️インボイス制度・電子帳簿保存法対応済み。
- ✔️e-Tax(電子申告)も簡単にできる。
- ✔️初心者〜中級者まで使いやすい シンプル操作で、サポートも充実。
freee(フリー)
「freee(フリー)」は、中小事業者やフリーランスに絶大な人気を誇るクラウド会計ソフトです。その最大の特徴は初心者目線の分かりやすいUI/UXにあります。「会計ソフトっぽさを感じさせない直感的な画面設計」で、簿記知識ゼロでも迷わず使えると評判です。
実際、freee会計では○×形式の質問に答えていくだけで必要な決算書類や確定申告書が作成できるため、初めての方でもスムーズに申告を完了できます。操作に不慣れなうちはガイドに従って入力することでミスなく帳簿付けが可能で、AIが勘定科目を自動提案してくれる機能も備わっています。これにより「初心者でも導入しやすく、経理担当者でなくても使いやすい」という声も多いです。

まずは無料でお試し【freee会計】
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料金プランは個人事業主向けにスタータープラン(年間約12,936円)から利用可能で、月額換算すれば1,000円強と手頃です。月払いプランもありますが年払いの方が割安になっており、「年間○○円お得」と公式サイトでも案内されています。全プラン共通で30日間の無料お試しが用意されているため、まずは1ヶ月じっくり機能を試してから有料継続するか判断できます。
また、無料体験後に未契約のままでも一部機能が使えるフリープラン状態に移行可能です。フリープランでは、レシート撮影取り込みや銀行口座同期による自動入力、試算表や申告書類の入力・閲覧、さらに請求書作成といった基本機能を無料で利用可能です。期間制限もなく完全無料ですが、過去の取引データ閲覧は直近1ヶ月分のみ、領収書保存は5枚まで、確定申告書の印刷ができない等の制限があります。
本格的に使うには有料化が必要ですが、「まずは無料で試して雰囲気を掴みたい」方にはありがたい仕組みでしょう。
機能面では、freeeも他社同様に銀行明細やクレジットカードと連携した自動仕訳、レシートのスマホ撮影取込、請求書の発行機能などひと通り網羅しています。
特に金融機関連携の対応数が多く、自動で入出金明細を取り込んでくれるため手入力の手間が激減します。

またインボイス制度(適格請求書)や電子帳簿保存法にもいち早く対応しており、法改正へのアップデートも自動で安心です。サポートについては、チャットボットやヘルプセンターが充実しているほか、スタンダード以上のプランならメール・チャットによる問い合わせも可能です(電話サポートは最上位プランのみ)。
操作マニュアルやコミュニティも豊富で、困ったときの情報源が多いのも助かります。デジタル技術を駆使して経理業務を効率化したい副業ワーカーにとって、freeeは使いやすさと自動化機能の両面で心強いツールと言えます。
- ✔️簿記知識ゼロでも使えるように設計された直感的UI・操作性。
- ✔️○×形式の質問に答えるだけで 確定申告書を自動作成できる。
- ✔️銀行・カード・レシート写真などの 自動取り込み&AI仕訳機能が手厚い。
- ✔️e-Tax電子申告対応で税務署に行かず申告可。
- ✔️スマホアプリでも帳簿付け・申告準備ができる。
- ✔️設計思想が 「入力を最小化」 にあるため、操作がとても簡単。
マネーフォワード クラウド確定申告
「マネーフォワード クラウド確定申告」は、Fintech系サービスでお馴染みのマネーフォワード社が提供するクラウド会計ソフトです。
特徴は何と言っても高度な自動化と幅広いサービス連携による効率アップでしょう。銀行口座・クレジットカードはもちろん、通販サイトやPOSレジなど3,600以上の金融機関・サービスと連携し、明細データを自動取得&自動仕訳してくれます。
使えば使うほどAIが学習し仕訳精度が向上するため、手作業だった確定申告作業時間を従来の1/6にまで短縮できたケースもあるほどです。登録したデータから売上レポートやキャッシュフロー表を自動生成する機能もあり、経営状況をひと目で把握できます。まさにデータ連携とAI活用で経理のDX化を推進するソフトと言えます。

無料の確定申告自動化ソフト マネーフォワード クラウド確定申告
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また、バックオフィス業務全体を効率化できる点もマネーフォワードの強みです。例えば同社のクラウド経費やクラウド請求書、クラウド給与計算など5種類以上のサービスとワンセットで利用でき、経理・確定申告に限らず請求書発行や経費精算、給与計算まで一元管理が可能です。
副業とはいえ事業規模が大きくなれば請求や給与対応が発生するケースもありますが、その際も別ソフトに頼らずマネーフォワードで完結できる柔軟性は大きな魅力です。

料金プランは個人事業主向けに「パーソナルミニ」「パーソナル」「パーソナルプラス」の3区分があります。最安のパーソナルミニは月額980円(税込)から利用でき、年額プランなら実質月800円程度(年額9,800円)と非常に安価です。
標準的なパーソナルプランでも月額1,280円(年額11,760円相当)で、こちらも他社と比べ遜色ない価格帯です。パーソナルプラスは電話サポート付きで月額2,980円(※年額プランのみ)となります。初回登録時には1ヶ月間の無料トライアル期間が設定されており、有料版とほぼ同じ機能を制限なく試せます
(期間終了後も自動課金されない良心的な仕様です)。なお、過去にはフリープラン(年間50件まで仕訳登録可)も存在しましたが、取引量が多い場合はいずれ有料プランが必要になるでしょう。
初心者への優しさという点でも、マネーフォワードは充実したサポートと導入ハードルの低さを備えています。
メールやチャットでの問い合わせ対応は全プラン共通で利用でき、さらに電話サポートも最上位プランで提供されています。公式ヘルプやコミュニティも整備されており、初めてでも疑問を解消しながら作業を進められます。UIはfreeeほどカジュアルではないものの、会計ソフトとして標準的で見やすく、必要な機能がタブで整理されているため戸惑うことは少ないでしょう。
もちろん青色申告決算書や確定申告書B、収支内訳書の作成からe-Taxまで完全対応しており、最新の税制改正(インボイスや電子帳簿保存)にもアップデートで対応済みです。
単体でも高機能ですが、将来的にビジネスが拡大してもマネーフォワードの他サービスと連携しながら経理・バックオフィス全般を効率化できるスケーラビリティは、長期的なメリットと言えるでしょう。
- ✔️銀行口座・クレジットカード・各種サービスとの 連携数が業界トップクラス(自動仕訳精度◎)。
- ✔️スマホアプリで レシート写真からの自動取り込み・登録ができる。
- ✔️白色・青色申告どちらにも対応できる汎用性。
- ✔️家計簿アプリ「マネーフォワード ME」と連携でき、個人支出と事業支出の管理がラク。
- ✔️e-Tax電子申告対応&確定申告書類の 自動作成機能あり。
各ソフトの比較表
| ソフト | 初心者向け | 自動化 | 青色申告対応 | スマホ対応 | 価格 | おすすめポイント |
|---|---|---|---|---|---|---|
| やよいの白色申告 | ⭐⭐⭐⭐ | ⭐⭐⭐ | ❌ | ⭐⭐ | 0円~ | 白色申告のみ・とにかく簡単 |
| やよいの青色申告 | ⭐⭐⭐⭐ | ⭐⭐⭐ | ⭕ | ⭐⭐ | 12,980円(税込)/年~ | 信頼性・サポート重視 |
| freee | ⭐⭐⭐⭐⭐ | ⭐⭐⭐⭐ | ⭕ | ⭐⭐⭐⭐ | 約12,936円(税込)/年~ | 完全初心者向け・操作ラク |
| マネーフォワード | ⭐⭐⭐⭐ | ⭐⭐⭐⭐ | ⭕ | ⭐⭐⭐⭐ | 11,760円(税込)/年~ | データ連携&管理重視 |
まとめ:経理のDXで本業に集中しよう
副業を始めたばかりの会社員や駆け出しフリーランスにとって、今回比較した4つの会計ソフトはいずれも心強い味方になります。それぞれ特徴はありますが、共通して言えるのは「経理作業をITで効率化し、本業に集中できる環境を整えてくれる」ことです。
費用重視で選ぶならやよいの白色申告 オンライン(永年無料)は他にない魅力です。
青色申告に挑戦するなら、やよいの青色申告 オンラインの初年度無料キャンペーンを活用しつつ、必要に応じて充実サポートを受けられる安心感は捨て難いでしょう。
操作のしやすさ重視であれば、シンプルなUIで導入しやすいfreeeが適しています。
逆に連携サービスの豊富さやAI自動化による業務効率化を求めるなら、マネーフォワード クラウド確定申告が有力です。
重要なのは、自分の事業規模や経理スキル、サポートの必要度に合ったソフトを選ぶことです。どのソフトも無料で試用できる期間がありますので、実際に触ってみて使いやすさを比較してみると良いでしょう。
会計ソフトを活用して経理のDXを進めれば、確定申告や請求書発行もスムーズにこなせるようになり、煩雑な作業から解放されます。空いた時間と労力を本業に投下することで、副業やビジネスを一層成長させることができるはずです。この機会に、自分にピッタリの会計ソフトで賢く経理を効率化してみてください。