クラウドサービスの普及により、APIを活用したデータ連携のニーズが高まっています。ノーコード・ローコードツールを活用することで、プログラミングの知識がなくても簡単に連携を実現できるようになっています。本記事では、ノーコード・ローコードでAPIを活用する方法について紹介します。
ノーコードツールを活用する
iPaaS(Integration Platform as a Service)を利用
iPaaS(Integration Platform as a Service)を活用すると、クラウド上で複数のアプリケーションを統合し、APIを使ったデータ連携をノーコードで実現できます。
代表的なiPaaSツール
- Zapier(シンプルなワークフロー自動化向け)
- Make(旧Integromat)(柔軟なデータフローが作成可能)
- Power Automate(Microsoft環境と相性が良い)
- IFTTT(簡単なトリガーベースの自動化)
ローコード開発ツールを利用する
APIコールを組み込めるローコードツール
ローコード開発ツールを利用すれば、最低限のコーディングでAPIを活用したデータ連携が可能です。
代表的なローコードツール
- OutSystems(エンタープライズ向けの高度なアプリ開発)
- Mendix(大規模システムに適したローコード開発環境)
- AppSheet(Google環境と連携しやすい)
- Power Apps(Microsoft系サービスとの連携が容易)
API管理ツールを活用する
API管理ツールを活用することで、既存のAPIを効率的に管理し、ノーコードまたはローコードでのデータ連携を容易にすることができます。
代表的なAPI管理ツール
- Postman Flows(ノーコードでAPIを連携)
- Apigee(Google Cloud)(エンタープライズ向けAPI管理)
- Azure API Management(MicrosoftのクラウドAPI管理ツール)
まとめ
ノーコード・ローコードでAPIを活用したデータ連携を行うには、以下のような方法が考えられます。
- 完全ノーコードで済ませるなら、iPaaS(Zapier, Make)を活用
- ローコードで拡張性を持たせるなら、Power AutomateやPower Appsを利用
- APIの管理を簡単に行いたいなら、Postman FlowsやApigeeを導入
ノーコード・ローコードツールを使用することで、エンジニア経験の無い方でもAPIを用いたデータ連携を簡単に実現できます。
ただし、『どのデータをどのように連携したいのか』、『どのようなタイミングでデータ連携を行うのか』など自社の業務フローを踏まえた設計・構築を行う必要はあります。
ツールの運用が自社で可能そうか、十分に検討する事をおすすめします。
自社のニーズに合ったツールを選択し、APIを活用したデータ連携をスムーズに実現しましょう!